HACCP導入のファーストステップは、HACCPチームを編成することです。
そこで、問題になるのが、どのようなメンバーをチームに加えればいいのか、どのような組織構造にすればいいのか、ということです。
結論からいうと、以下のメンバーを加えたチームにしましょう。
- 決裁権のある人:工場長など。
- HACCPシステムを継続的に監視したり行政との窓口となる人:品質管理部門の課長や係長。
- 製造工程に精通した人:製造部門の主任・係長。
- 設備に精通した人:工務部門の主任・係長。
- HACCPの導入を支援する外部のコンサルタント(内製化が難しい時に限る)。
上記1~5のメンバーは必須とし、出来れば同様に製造工程に詳しいメンバーや設備・ユーティリティに詳しいメンバーを数名加えることをおすすめします。2の窓口になる人はそのままHACCP事務局として、HACCPシステムのマネジメントや認証機関や保健所との折衝を行います。
組織構造としては、工場長を頂点として、他はフラットな組織構造とします。しかし、HACCP事務局となる「2」のメンバーには、HACCPシステム導入・維持に必要な費用に関する決裁権や現場の指示権などの権限を与えることをおすすめします。
12手順7原則を経て、完璧なHACCPシステムを構築したとしても、運用してみると必ず修正点が生まれます。そのような時に、HACCP事務局へ予算や指示・命令権を与えることで、HACCPのシステムをよりよくするためのPDCAサイクルが効率よく回ります。
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